社長のつぶやきメモ帳

カンダシステム株式会社の社長をしている画像解析プログラマーのブログ

07日

金と力が

最近2,3の問題が持ち込まれた。残念ながら何れも解けていない。今日はその内の1つの問題の解を得ようと、知人の会社を訪ねた。結果はX。透明フィルムの凹凸を検出したいという事。 現在は、人間が、蛍光灯にかざし検査している。その作業も、慣れている人にしか出来ない様である。しかし、干渉顕微鏡であればよく見えるという。少しそちらを調べてみるか。 画像を扱う場合の大きなテーマは、「精度と処理速度を如何に保つか」であろう。精度を上げるためには、視野が狭くなる。被計測物の大きさ/視野の大きさ=取り込み画像数。 今日の被検査物は、1mX1.5m程の大きさである。1回の視野は200万画素のカメラで検出精度を考えるとせいぜい大きくしても2mm程度。 1mX1.5m/(2mmX2mm)≒40万回となる。 30フレーム/毎秒でとると、凡そ13000秒=3時間半。これでは。。。 もうひとつの別のテーマでは、十分な大きさがあり、すでに画像として取り込めている。電子顕微鏡画像であるが、そこに映し出されている画像からの輪郭抽出をしたい。 人間が見れば、確かに輪郭はあるのだが、場所によって濃度差はまちまちである。ゾーベル等、幾つかのフィルターをかけてみたが、人間のように上手くは切り出せない。 自分自身で輪郭が見えるのであるから、それを計算機に教えてやればよいわけだが。悲しいかな、それを明確に述べることが出来ない。確かにある部分はうっすらと暗い線が見える。 であれば、周囲との濃度差で見つけられそうだが。こういったジレンマは、苦痛であるが同時にそれを解けたときの喜びは。 可能であれば1年ほどのコストを掛けて(賭けて)見たいものであるが。